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バス事故:過労運転の疑いで監査も 会社を家宅捜索
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■ 2月20日 毎日新聞
バス事故:過労運転の疑いで監査も 会社を家宅捜索 大阪府吹田市で18日、大型観光バスがコンクリート柱に衝突し1人が死亡、26人が負傷した事故で、大阪府警は19日、業務上過失致死傷容疑で「あずみ野観光バス」(長野県松川村)本社などを家宅捜索し、運行計画表や勤務表などを押収。 大町労基署も労働基準法違反の疑いで立ち入り調査した。 一方、同社に対しては、昨年6月に大町労働基準監督署が運転手の拘束時間が基準を超えるなどとして是正指導していたことや、国土交通省北陸信越運輸局が運転手に過労運転をさせていた疑いがあるとして道路運送法に基づく監査を実施していたことも判明。 過労による居眠り運転が事故につながった可能性が強まった。 大町労基署は昨年6月、「運転手の1週間当たりの拘束時間は原則65時間以内。 労使協定を結んだ場合でも71.5時間以内」「連続運転時間は4時間以内」などとした基準に違反しているとして是正指導。 死亡した小池運転手の弟雅史さんが16歳の少年だったことも重視し、同社の労務管理の実態を調べる。 一方、運輸局は、「運転手の拘束時間が基準超過している」との情報があったため、今月5日に監査を実施。 今回の事故を受け、この日も同社幹部から事情を聴いた。 近く改めて道路運送法に基づく監査に乗り出し、運行管理の実態が悪質と判断した場合は、道路運送法に基づく許可取り消しや事業停止、車両の運行停止などもあるという。 国交省は昨年2月、5年ほど監査を受けていない事業者には優先的に監査に入ることを決めていたが、同社の監査は00年7月の設立以来初めて。 貸し切りバス業者が00年以降の5年で1.5倍に急増したことが背景にあり、同省は「監査人員に限りがあり、事故の有無などで優先順位を付けていた。 今後は強化を考えている」と説明している。 |
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